101歳のおばあちゃんから教わった101の話
私は、真のおばあちゃん子です。ただのおばあちゃん子ではありません。
祖母は、私の全てであり、人生のメンターです。
両親は教師をしていたので、物心ついた時には祖母の着物の端をちょこんと掴んで、祖母から離れないそんな子どもでした。
私には何かわからないことがあると祖母に聞く習慣がありました。
祖母から、返ってくる言葉は、いつも私の心の一番奥に「すとん」と落ちてくるそんな感覚がありました。
それは、本質を捉えていたからなのだと思います。
この101の言葉は、101歳まで生きた祖母が、大正、昭和、平成と時代に翻弄されながらも、強くしなやかに生きた証です。
言葉という道具を使って私に引き継がれた財産です。
そして、本質というものは、時代によって変わることはありません。
令和の時代に生きる私たちにも大切な生きるためのエッセンスがちりばめられています。
「日本人に生まれた誇り、昔から続く良き伝統を大切にしながら、新しい物事を柔軟に取り入れ、未来を創りなさい。」
私の心の中で、祖母がこう語りかけてくれている気がします。
人は、どの家にするかを選んで生まれてくると言います。
私は祖母に逢いたくて、あの家に生まれてきたのです。
祖母が、 女性として、 妻として、 母として、 祖母として、 人として成熟したタイミングで、
女の子の孫として生まれた私。
この運命は必然であったと感じるのです。
私が、祖母の元に生まれた事。長い時間を祖母と過ごし、たくさんの言葉をもらった事、
教師をしていた両親に反対され、「安定な仕事」として福祉の道に進んだ事、
「安定した職業」に就いていた前夫との結婚、そして離婚。
人生をやり直したいと決意して関西に戻った事。
今の主人との出会いにより、夢を捨てきれず服飾の道を選びなおした事。
全ては必然だった。
祖母から教えてもらったかけがえのない大切な言葉のかけらたち。
それは、古き良き物を大切にしながら、必然である未来を創る事なのだと改めて感じます。
少しでも多くの方に祖母の言葉が届く事を願っています。